背景と現状

これまでも東北地区は医師、医療技術者の不足により医療崩壊の危機に直面し、今回の大震災により、さらに深刻な医療の危機にさらされています。また、2000年代中頃より、医師の地域偏在と診療科偏在による医師不足が顕在化し、東北における医師不足は解消されないままの状態です。

震災後の地域医療の現状

これまでも東北地区は医師、医療技術者の不足により医療崩壊の危機に直面してきました。今回の大震災は、これら東北の医療を支えてきた人材のさらなる人的損失・消耗を引き起こしており、東北地方はより深刻な医療の危機にさらされています。

また、被災地である宮城県沿岸部の地域医療の中心的な役割を担うであろう公的医療施設の多くが、新築/増築/改築を予定しており、これからの地域医療のより適切な体制整備の時期を迎えているといえます。

宮城県沿岸部の主な医療施設

東北地区の地域医療の現状

2000年代中頃より、医師の地域偏在と診療科偏在による医師不足が顕在化したため、国は医師養成数増員の政策を進め、2013年度の入学定員は2007年度と比較し東北6県で201名増加しています。本学も2009年度より順次増員を開始し(2013年度は135名)、2025年までに計314名の定員増を行う予定です。しかしながら、全国と同様に、医師が大都市圏(宮城県では仙台市)に集中する傾向があり、それ以外の地域での医師不足は解消されていないのが現状です。

人口10万人あたりの
医療機関勤務医師数(市町村別)

面積100㎢あたりの
医療機関勤務医師数(市町村別)